2019年5月30日木曜日

潮見台バーベキュー

仮面ライダーストロンガー第7話で登場するドライブインは川崎市宮前区潮見台に在った"潮見台バーベキューガーデン"だった。
文太たちが奴隷人間に襲われる座敷も同店内のようだ。
近年まで営業していたが解体され跡地には老人ホームが建っている。
ネットで検索すると閉店して間もないのでまだ口コミやブログなどを見る事が出来る。

婦人警官に扮したユリ子が見上げているのが受付のあった建物。
 敷地から北を向いたアングル。周囲はまだ造成中だった事が分かる。
 Googleマップのタイムマシン機能で確認すると2009年8月の時点では健在だったようだ。
国土地理院1975年撮影の航空写真より。白丸が潮見台バーベキュー。その左は調布学園女子短期大学。2002年に田園調布学園大学に改組されて今も同じ場所に残っている。その左下は仮面ライダー第74話などで撮影に使われた王禅寺処理場。
Googleマップより現在の同所。周辺の宅地化が進み、左右に抜ける尻手黒川道が広く拡張された。
白丸の場所に在った潮見台バーベキューは老人ホームサニーライフ川崎宮前に、大学は少し西に移り跡地には半分が大型スーパーのいなげや、残りは地下を通るリニア新幹線のトンネル工事の入り口になっている。王禅寺処理場も施設を拡張し温水プールヨネッティ王禅寺が出来た。
出典:仮面ライダーストロンガー 第7話「ライダー大逆転!!」

寿福金剛禅寺

文太を抱えたまま周りを警戒しながらどこかへ行く不審な父親。
先の投稿で紹介した七里ヶ浜からやってきたのは鎌倉の寿福寺の山門。
山門を抜け、そのまま山道を進む。
山道を抜けてなぜか砂浜に出るのだがここは茅ヶ崎漁港西側の砂浜。仮面ライダー第47話や新1号編初期のOPなどでも使われていた場所。
遠方にうっすらと江ノ島のシルエットが見える。
 茂の右肩辺りの水平線にポツンとあるのが茅ヶ崎沖の烏帽子岩。
再び親子を追ってやってきたのは寿福寺の墓地にある階段。ただしこの階段は現在落石が相次ぐため通行禁止で柵が設けられている。
柵の手前からの撮影ゆえ劇中カメラ位置まで回り込めず。
映像では階段を降りてきて目をやった先の横穴に横穴があるような演出だが実際には階段を登った先にあるここは征夷大将軍、源実朝の墓。劇中左端に映り込んだ「文化財〜」という案内の支柱は色褪せているが現存していた。
実朝の横穴墓所での撮影。
 横穴の前で倒れた茂
 文太が隠れていたのは実朝の墓の横だと思っていたが現地で撮影後に改めて映像を見るともう少し左に行った別の横穴だったようだ。
出典:仮面ライダーストロンガー 第7話「ライダー大逆転!!」

2019年5月29日水曜日

七里ヶ浜

「あの坊やの目は只事じゃなかった。きっと何かある!」
ドライブインで奇械人ワニーダに操られた奴隷人間に蟲を食べさせられたはずの父親が何事もなかったように現れる。不審に思った茂はそのあとを追う。
不審な父親が文太を抱え登ってきた丘は七里ヶ浜七里ヶ浜の海岸沿いにある高台の住宅地の一角。現在も空き地ではあるが柵で囲われている上に土手の先が雑木林になって見通せないので少しずれた住宅の合間から撮影。土手のすぐ下の海沿いに見えるのは当時有料道路だった湘南道路のパーキングエリア。パーキングエリアの店舗は長らくファーストキッチンとして営業していたが最近カフェに変わり人気を博している。
海の先は葉山あたりの山。
 茂が通った後に後方に見えるのは現存しない七里ヶ浜ホテルとその後ろに隠れて海水プール、左にあるゴルフ練習場は敷地を縮小して営業中。
 そのまま同じ敷地を通り過ぎて江ノ島方向へ。土手(というか崖)は結構急なので実際には上り下り出来る場所ではない。
第7話最後で茂が走って行く道も同じ場所。個人宅だろうか特徴のある3階建ての建物が現存している。
撮影に訪れた当日は地区の清掃日だったようで作業中にお邪魔してすみませんでした。
 この場所がいかに眺望の良い場所だということがお分りいただけるだろうか。
 右側の大谷石の石垣が当時のまま。このカットで茂が走っている左側あたりが先の空き地。
 国土地理院1975年撮影の航空写真より。白丸が先の空き地、黄色の矢印が最後のバイクの走ったコース。
Googleマップより現在の同所。
出典:仮面ライダーストロンガー 第7話「ライダー大逆転!!」

鎌倉観光

仮面ライダーストロンガー第7話冒頭で大木親子が観光に訪れていたのは鎌倉の鶴岡八幡宮、鎌倉大仏で有名な高徳院。
鶴岡八幡宮。左手前は舞殿、奥の階段上が本宮。
 カメラを構える文太の背後は鶴岡八幡宮の手水舎。
 続いて高徳院の鎌倉大仏。
 文太の左側の石積みの特徴が一致しているのが分かるだろうか。
出典:仮面ライダーストロンガー 第7話「ライダー大逆転!!」

2019年5月25日土曜日

伊良湖岬灯台 #1

ストロンガー第2話では1話に続いて全編愛知県の渥美半島の突端、伊良湖岬周辺が撮影に使われている。
戦闘員が双眼鏡で覗いていたのは岬の先にある伊良湖岬灯台。沖に見える島は三島由紀夫の「潮騒」になった事で知られる神島。伊良湖水道の中央に位置し対岸である三重県鳥羽市に属している。
 灯台自体は現存しているが周辺は平坦な散策路が設けられて綺麗になっている。
 戦闘員が灯台を見ていた場所は灯台の東側の恋路が浜。実際にはこの位置から灯台は見通せない。
 現地へは真冬に訪れたがご覧のように草が生い茂り、見通せる場所で撮影しているので劇中のカメラ位置とは少しずれているだろう。
戦闘員が倒れこむカットで浜の先に見える岩場は第1話の撮影に使われた日の出園地。
 茂に追われ道に飛び出した戦闘員をタイタンが車で轢くというショッキングなシーン。タイタンの非情さを際立たせる演出。映像どうり先ほどの格闘シーンから通りに出た辺りでガードレールは交換されていたが道の先に見える背の低い擁壁が現存している。
 灯台の様子を見に行く茂とユリ子。
先述したように通路を確保するために周囲が埋め立てられてたため劇中のように通路から降りて取る事が出来なくなった。
扉が取り替えられたのか物々しくリベットで補強されている。
#2に続く
出典:仮面ライダーストロンガー 第2話「ストロンガーとタックルの秘密!」

2019年5月24日金曜日

戸川堰堤/楢原ダム

沼のほとりでキャンプする子供達に沼にはヌシがいると語る老人。
ここは実際には沼ではなく秦野市を流れる水無川の戸川堰堤の上流側。時期にもよるかもしれないが筆者が訪れた昨秋には葦が生い茂りご覧の通り。
幾つかのライダーロケ地が存在する水無川上流側。
溺れた引率の先生の助けを呼びに行く子供達。
茂が走ってきたのは現在の多摩センター近くにあった農業用の堰堤楢原第1・第2ダムの脇にあった橋。多摩センター周辺の造成のために70年代に一時的に作られていたもので現在の多摩中央公園通りと多摩モノレール通りが立体交差する辺りにあったようだ。並んで第1と第2のダムが存在したのだが今のところどちらがどちらか特定出来なかった。撮影の数年後には道路工事で姿を消した(79年の航空写真を見ると既に道らしくなっている)。
現在上を通る多摩中央公園通り。
 撮影のタイミングではほとんど水を蓄えていなかったようで水が引いた沼底を表現するにはちょうど良かったのだろう。
現在は沼底だった辺りを多摩モノレール通りが通る。
完全に水が引いており水位観測塔の基礎が露出している。
奇械人電気エイとの初戦は再び戸川堰堤。戦闘があった辺りには葦の群生が激しく立ち入れなかった。
昭和初期に作られた国登録文化財にも指定されている
タイタンがユリ子を誘い込んだバンガローはライダーシリーズの度々使われた水無川上流にある滝沢園キャンプ場の物で、右岸川に数棟あったバンガローの一つだが現在は右岸川には一つも存在せずテントエリアに指定されている。
仮面ライダーV3第25話で同キャンプ場が使われた際に同型の別棟が映っている。
国土地理院の航空写真(75年)より。水を蓄えていないので周囲の造成地と大差が無いが写真中央上端と中央辺りが楢原第1・第2堰堤。写真のクレジットには75年1月となっていたが写っている植物の感じからすると74年の秋だろうか。当エピソード撮影数ヶ月後だと思われる。中央辺りにストロンガーに映り込んでいた赤い水位観測塔が薄っすらと見えるのが分かるだろうか。
出典:仮面ライダーストロンガー 第18話「怪談 底なし沼」