2019年9月10日火曜日

都立教育研究所三鷹分室

深夜に忍び寄る怪しい蜘蛛の影…次々に殺される科学者。
冒頭の建物は「路傍の石」で知られる作家山本有三が戦前に住んでいた洋館で、戦後は進駐軍に接収されていたが返還され撮影当時は都立教育研究所三鷹分室「有三青少年文庫」として使われていた。現在は三鷹市に移管されて三鷹市山本有三記念館として公開されている。
アップになるスクラッチタイルは玄関脇に健在。タイルの波模様の特徴が一致する。
「沖生物学研究所」の看板が掲げられた門柱も現存、埋められた石のタイルが一致する。門をくぐって直ぐにあった建物は教育研究所の研修館とのことで先の洋館と同じ敷地内にあったが解体されてしまった。
このロケ地はブログ「ころころがたがた」さんの記事「山本有三記念館」、「都立教育研究所三鷹分室研修館」を参考にさせていただきました。
出典:仮面ライダーX 第28話「見よ!Xライダーの大変身!!」

F&Fビル屋上

喫茶店COLを臨時休業にして講談を聴きに来た藤兵衛たち。
ここは三鷹の現在のコピス吉祥寺の屋上、当時はF&F(エフエフ)専門店街、F&FビルA棟の低層階部分の屋上で撮影されている。現在の屋上はご覧のように屋上緑化がなされたテラスになっている。
 ステージには梅津栄演じる田辺千鶴なる講談師。ステージは撤去されウッドデッキ化、ガーデンテーブルが並ぶ。
おかしな方向に向かう講談に憤って掴みかかる藤兵衛
 藤兵衛の背後にはF&FビルB棟に入っていたISETANのサインが確認出来る(2010年に撤退)。
実はこの伊勢丹のロゴを見てうっかりロケ地は新宿伊勢丹の屋上だと思い込んでいた。しかし新宿の屋上には当時も今もアルファベット縦書きのサインではなく元来の丸に伊の字のお馴染みのマークしか無い。改めて当時存在した伊勢丹の店舗を確認し特定に至った。
でまかせを語る講談しをステージを追い出し歴代仮面ライダー激闘の記録唯一の生き証人立花藤兵衛が正史を語りだす。
 藤兵衛に食ってかかる講談師
ISETANのサインも無くなりリニューアルされている屋上において唯一当時の構造が確認出来るステージ上手側の階段部分。今回の推測に確信が出来た要素の一つだった。
もう一人の講談師を連れてステージに上がる敬介
 ステージ下手側にある店内へ続くスチール製のドアは基本構造は当時のままな事が分かる。
正体を現したネプチューン
絶妙なタイミングで現れる風見志郎
風見の立っていた屋上のカフェの屋根は増築されているようだ。
ここは当時と大きく変わっていた部分。外部非常階段で現在は緑化パネルで覆われている。
怪人の背後の八角形の噴水は現存しない。
カフェの軒が映り込むがテーブルが設置され同じ位置に回り込めなかった。
開業当時の様子。当時は屋上までスロープがあり直接上がる事が出来たようだ。敬介が再生怪人と戦っていた外部非常階段の位置もよく分かる。
情報提供:なびすこさん
第27話は映画「五人ライダー対キングダーク」公開に合せた前作までを紹介する過去のダイジェストではあるが、映画とは別にそれまでの藤兵衛の台詞だけでなく風見志郎が登場することで前作までと共通する世界観である事を描く1話。和田掘給水所で撮影された五人ライダーが登場するパートや東京競馬場での先輩V3との共闘など新撮も多く映像的にもロケ地的にも見所が多いエピソードだろう。
出典:仮面ライダーX 第27話「特集5人ライダー勢揃い!!」

2019年9月2日月曜日

長尾峠

茂をつけ狙う白装束を着たブラックサタンのオートバイ部隊
オートバイ部隊の走るこの峠道は箱根スカイラインから仙石原に向けて分岐する道で箱根のカルデラを見渡す事が出来る。
劇中でも箱根のゴルフ場群越しの芦ノ湖が映し出される。
当時より生い茂った草木で見通せないが恐らくここだろう。左のガードレールの仕様、右側の石積みの擁壁ともに当時から改修されていると思われる。
囚われた藤兵衛とユリ子救出に向かう茂をまたもオートバイ部隊が追う
ここは上記の場所より100mほど西側(箱根スカイライン寄り)を逆方向に走っている。
 カメラは山側の斜面を少し登って撮影しているようだ。今回は草木で見通せないので道の端から撮影。カット切り替わりの最後に右側に見切れる橋は姥ヶ橋の欄干。
この道で撮影されたのは同時撮影の第23話で箱根の大涌谷が使われた為と思われる。この道のシーンに続くロケ地は青梅の立正佼成会が使われている。
出典:仮面ライダーストロンガー第22話「12時00分 ライダー死刑!?」