2020年10月29日木曜日

第1芝浦丸

アマゾンに敗れ逃げ帰り十面鬼の逆鱗に触れたモグラ獣人は処刑されそうになるが瀕死のところをアマゾンに救われる。
モグラ獣人の傷を癒しに隠れていた場所は芝浦の東京港建設事務所総合庁舎前に展示されていた曳舟第1芝浦丸の上。大正15年より昭和49年3月まで東京港建設に活躍していた船を庁舎完成に併せ庁舎前に展示されていたものだった。現在は庁舎の建て替えの際に若干設置位置が替わっている。

庁舎前を走る東京モノレール羽田空港線。支柱自体は当時のままだが比べてみると"軌道げた"の間が拡張されているようだ。

芝浦丸の上にいるアマゾン。その後方は首都高1号羽田線だが設置位置が変わり当時より近くなっている。
後方の庁舎が建て替わっているのが分かる。

アマゾンの先に見える"大"の看板がを掲げた建物"港南3丁目第2市街地住宅"が現存している。
モノレール軌道から設置位置の違いが分かるだろうか。
ちょっとズレてしまったが当時の位置辺りから
恐らく撮影当時にもあったと思われる概要を示した看板

出典:仮面ライダーアマゾン 第6話「インカ縄文字の謎!!」

2020年10月26日月曜日

浅川地下壕

 ガマ獣人の企てるガランダーの"富士山大爆発東京フライパン作戦"で拉致された人々が作業の為に連れて来られた岩の洞窟。
この洞窟は戦時中に中島飛行機武蔵製作所の疎開先として高尾山近くに作られた地下軍需工場跡、浅川地下壕イ地区。昭和42年に京王高尾線の高尾山口駅が開業し増えた観光客をターゲットとしたのか昭和49年に当時の土地所有企業が「元陸軍参謀本部跡(大戦末期に大本営移転の案もあったが実際にはそのような使われ方はしていない)」と称した観光地として一般公開をしていたそうでアマゾン撮影はまさにそのタイミングだったと思われる。現在は地元の保存会によって維持され月に一回程度内部見学会が開かれているが、この撮影に使われた入り口はブロック壁で塞がれ立ち入れないようになっていて、周辺も木が生えるなどして山の雑木林に埋もれている。

やや奥まったところに鉄の扉が据えられているが恐らく観光用にそれらしく後付けされた物だろう。現在はその手前にコンクリートブロック壁が設けられ周囲が崩れたのか上1mほどしか確認出来ない。周囲に育った木で劇中と同じアングルでは見通せないのでかなり壕に近づいて撮影している。
モグラ獣人に先導され救出された被害者
今回特定の鍵となった京王高尾線の架線柱が確認出来る。その先に見える山の稜線は見通せる位置にずれて撮影している為残念ながら完全には一致出来ていない。線路の先に見える民家のすぐ先が高尾山口駅。
壕に向かって坂を駆け上がるアマゾン。恐らく観光客は駅からここを通って入ったと思われる。一瞬だが看板らしきものも確認出来る。現在はご覧のような状態。
秘密戦隊ゴレンジャー第21話 富士山の南方3km、アトランティス大陸を一夜にして海中に沈めた悪魔の飛行船が隠されてると言う岩場から現れた鉄の扉。ここにも同じ洞窟が使われている。ただ、観光地として公開していたのは昭和49年10月から半年ほどだったそうなのでこのゴレンジャー撮影時にはすでに終了していたと思われる。
スカイライダー第31、32話 ネオショッカーが地下に建設していた大神殿の入り口もここだった。この時期は壕内をキノコ栽培に利用していたそうだ。神殿に連行されるシーンなども恐らくこの壕内で撮られていて壁面に電線が廻らされているのが見てとれる。アマゾンでは真新しかった入り口の鉄扉も設置から6年ほど経過していてかなり錆びて劣化しる。
関係者証言や当時資料等の一次ソースを得ておらず、劇中映像から当時の航空写真、現在の状況などをあてはめた筆者の考察、推測になります。
ブロックで塞がれる以前の鉄扉時代の写真などご存知の方がいらっしゃればご教示いただけると幸いです。

出典:仮面ライダーアマゾン 第17話「富士山大爆発?東京フライパン作戦」/秘密戦隊ゴレンジャー 第21話「青い驚異!古代からきた怪飛行船」 / スカイライダー 第31話「走れXライダー!筑波洋よ死ぬな!!」第32話「ありがとう神敬介!とどめは俺にまかせろ!!」