2021年1月31日日曜日

ランド通り

 「ある地方都市に東京から〜」と言うナレーションから始まるがここも歴とした東京都である。稲城市と川崎市麻生区を結ぶ都道・県道124号線、通称ランド通りの一番高台となるよみうりランドの前から稲城市を見た光景である。かつては傾斜のあるヘアピンカーブが続くことから走り屋が集まりランド坂と呼ばれていたがセンターラインに道路鋲が施されるなど対策がなされた。現在は通り西側の里山の再開発も進み大きく変貌している。
奇械人を倒し去っていく茂はランド坂を駆け上がっていく。

出典:仮面ライダーストロンガー 第9話「悪魔の音楽隊がやって来た!!」1975年5月31日放送 毎日放送/東映




2021年1月30日土曜日

大東京綜合卸売センター

 闇に光る怪しい目…
ストロンガーらしいやや唐突な導入部に使われた建物の外部階段は東京競馬場近くにある東京綜合卸売センターの屋上へ上がるための外部階段。映像にはこの階段以外ほとんど映り込みが無い為に特定に難儀していたが、たまたま見かけたこの施設を紹介するネットの記事に掲載されていた写真によく似た階段の写真を発見。調べたところ掲載されていた階段ではなかったものの同じ意匠を持つ別の階段だと言うことに辿り着いた。
実はこの施設を作ったのが以前にストロンガーのロケ地(4、5話ブラックサタンアジト外観)として紹介したことのある五藤光学研究所の社長で、そちらを検証する際にもこの階段を敷地越しに目にしていたがその時はまるで気付いていなかった。当時の撮影隊も五藤光学研究所の撮影に来た際にここに目星を付けていたのかもしれない。

周囲に設備は増えたものの階段自体はほぼそのまま。手すりも当時のままで間にプレートを追加する事で建築基準を満たして使用されていた。
戦闘員の現れた辺りには倉庫が置かれていた。

エレキイカの潜んでいた排水槽も確認出来た。
▼国土地理院1974年12月21日撮影の航空写真
建物南東側の赤丸にある階段。敷地南側のドーム上の建物が複数あるのがブラックサタンアジト外観に使われた五藤光学研究所。
出典:仮面ライダーストロンガー 第13話「一ツ目タイタン!最後の逆襲!!」毎日放送/東映 1975年6月28日放送

2021年1月28日木曜日

八丁湖 #2

Xの猛攻に負傷してアジトに逃げるヒュドラーとその痕跡を追うX。
Xが立っている岩は湖の西側なのだが現在は人が立ち入る事が無い為、藪に覆われてしまい近寄る事が出来ない。なんとか見通せる位置から撮影。
ヒュドラーの青い血痕が続いていたのは八丁湖北側。冬場の水量が下がる時期には大して深さがないのでこのように湖底が姿を現す。

水面に出た戦闘は先の岩の上で展開する。恐らく20年は人が立ち入っていない藪を掻き分けなんとか岩の上に出てみたが伸びた周囲の木で劇中アングル通りとはいかないがなんとか悪あがきをして撮影。

以前からこの岩の場所が特定出来ず湖周辺を見て回っていたが灯台下暗し、湖のすぐ横だった。冬場でも近くのが困難なので春から秋はまず立ち入れないだろう。ここは変身忍者嵐 第14話、超人バロム・1 第11話などにも使用されている。
出典:仮面ライダーX 第11話「不死身の水蛇ヒュドラー!」毎日放送/東映 1974年4月27日放送

2021年1月27日水曜日

八丁湖 #1

池のほとりに看板を設置する2人の清掃局員
この池は埼玉の吉見にある灌漑用に作られた人造湖"八丁湖(はっちょうこ)"。
ヘルメットに書かれた企業名の東峰資源開発は第8話に登場、黒峰山の新エネルギー資源開発を行っていた企業と同一だろうか。

突如水中から現れ清掃員を襲うヒュドラー
撮影時期の冬場は水を蓄えていないがそれ以外の時期にはもっと水面が高い。
現金輸送車から奪った現金を池に投げ入れるGOD
出典:仮面ライダーX 第11話「不死身の水蛇怪人ヒュドラー」毎日放送/東映 1974年4月27日放送

2021年1月24日日曜日

ダイエー向ヶ丘店 屋上

 仮面ライダーアマゾン第1話はストーリーのほとんどが晴海の倉庫街で展開しており、クモ獣人との決戦も晴海で撮影が行われた。
が、今までのライダーに無かった"腕輪"という装飾が増えた事に現場が慣れていなかったのか腕輪を付けないまま撮影してしまい後日再撮影が行われた。
変身して対峙するシーンまでは晴海の映像が使われているが組み合って腕を食いちぎるシーンは第2話のロケ地大井コンテナ埠頭。以降がダイエー向ヶ丘店の屋上で撮影が行われている。講談社が撮った晴海のスチールの中には腕輪をしていないアマゾンがいくつか確認出来る。
劇中では場所が替わっている事を悟られないよう屋上のペントハウスしか映らないが再撮影の際にもスチールが撮られていた。それを見ると周囲に小さな山(飯室山)が映り込んでいて晴海でない事が判る。

ダイエー向ヶ丘店閉店 仮面ライダーV3やイナズマンなどたびたび生田作品にも登場した2020年9月で惜しまれつつ49年の歴史を終えた。
出典:仮面ライダーアマゾン 第1話「人か野獣か?!密林から来た凄い奴!」毎日放送/東映 1974年10月19日

2021年1月23日土曜日

新宿パインビル #2

新宿パインビルへヘリウム爆弾を運ぶガランダーの車
新宿西口駐車場の螺旋スロープを降った車はそのまま地下駐車場のような場所へ到るが、ここは西口駐車場ではなく小田急線向ヶ丘遊園駅前にある中和ビルの地下駐車場。ほぼ当時のまま残っているが築年数を考えるとそろそろ建て替えられてもおかしくはない。この近くにありたびたびロケに使われたダイエー向ヶ丘店も2020年秋で営業終了、隣の登戸駅や向ヶ丘遊園駅の北口も再開発の真っ最中である。
「禁煙」というサインがそのまま使用されている事に軽い感動を覚える。
ヘリウム爆弾の起爆装置を解除する為に新宿のパインビルへ向かう藤兵衛
ガランダーから奪った車が走っているのは府中街道が小田急線を跨ぐ陸橋。この場所が使われたのは生田スタジオから中和ビルへ向かう道すがらだからだろう。

パインビルに到着した藤兵衛
車の奥にブロックを積んだ壁が確認出来る。駐車車両を交わして撮影したので若干アングルがずれてしまった。
 こちらも車を交わして撮影したので若干ずれたが藤兵衛の後方にあるのが恐らく郵便受けで、現在も同じ位置に同様の物が設置されている。また、郵便受けの右側に見える白っぽい細い配管とその脇には換気扇らしき物があるのも現状と一致する。
ジューシャが爆弾を設置しようとするビルの地下のシーンももしかしたらこのビルの一部かと思われたが確認出来ず。駐車場にあった「発電設備」というプレートがよく似ていると言えなくもないが…
この駐車場は今のところ仮面ライダーX 第15話、秘密戦隊ゴレンジャー第81話での使用を確認しており、他にも生田スタジオ作品で使用されている可能性がある。

出典:仮面ライダーアマゾン 第24話「やったぞアマゾン!ゼロ大帝の最後!!」毎日放送/東映 1975年3月29日放送