2023年12月10日日曜日

八景原

 沖縄の水産大学へ通う敬介は半年ぶりの帰省で下船した途端、怪しい男達に拉致されそうになる。海に飛び込んで難を逃れた敬介は父、神啓太郎が教授を務める城北大学を訪ねるが不在だった。敬介の婚約者で啓太郎の助手涼子と父のいる海辺の隠れ家へ向かう…

GODに襲われた啓太郎は最期に敬介にサイボーグ手術を施し力尽きる。
フラッシュバッグする父との記憶。
柔道の稽古をしているのも同じ八景原。当時は漁具が置かれていたようだが港が整備された事もあり現在は使用されていない。
出典:仮面ライダーX 第1話「X .X.Xライダー誕生!!」毎日放送/東映/石森プロ 1974年2月16日放送



2023年10月17日火曜日

滝山城址

神隠しから戻った村人はハヤテを捕える血車党が化けた罠だった。罠を見破ったハヤテは逃げるマシラを追う!
追い詰めた先にあった木橋は八王子の滝山公園内にあった物ではないかと思われる。この橋は1500年代に北条氏照がこの地に築いた山城「滝山城」内にあった曳き橋をイメージした物で、周辺を戦後に公園として整備した際に架けられた。現在も掛け替わってはいるが同じ位置に架かっている。
嵐が登っている木の周辺に往時の雰囲気が感じられる。また、嵐のいる木の右脇に石碑が存在しているのだが劇中でもよく見るとそのシルエットを見出すことが出来る。(石碑が建っているはずというバイアスが掛かった目で観ているからかもしれないが…)

橋自体の大きさは撮影当時の物と変わらないが手すりの形状が変わっているのと橋のアーチの具合もやや異なって感じる。現地で城址の案内をされていたNPOの方によれば平成になってから架けられた現在の橋は3代目との事だった。
当時は橋の東側には国民宿舎が建っていて映り込まないようアングルの制限があったのではないかと思われる。
今回、橋の特定のきっかけとなったのは橋の下が水路ではなく道だった事。ここが山城の堀切だったのでは?という仮定で一致する場所を探してこの橋に辿り着いた。この橋の下は単なる城の堀切ではなく鎌倉街道の一つだったそうでそれなりの往来があったそうだ。現在は石畳が施され歩きやすくなっている。
作り変わっているが橋脚の構造がよく似ている。
出典:変身忍者嵐 第2話「怪猿忍者!マシラ現る!!」 1972年4月14日放送  第7話「妖怪!トゲナマズ!!」5月12日放送 毎日放送/東映/石森プロ

2023年10月11日水曜日

廣徳寺

ドクモリバチに拉致された子供が殺されたと棺桶が寺に持ち込まれるが…
撮影に使われているのはあきる野市の古刹廣徳寺。応安6年(1373年)創建で茅葺の総門や本堂に室町時代の趣きを残す名刹。
同じ生田スタジオで製作された「どっこい大作」第40話やピープロ「風雲ライオン丸」第2話でも使用されている。
出典:変身忍者嵐 第11話「血どくろ谷のドクモリバチ!!」毎日放送/東映/石森プロ 1972年6月16日放送

2023年9月10日日曜日

江ノ島

 廃舘になった神山水族館に現れたナマコルゲに拐われた久美江と三郎を探す健太郎たち。
健太郎たちが走ってきた砂浜は茅ヶ崎漁港。現在は突堤で囲まれたコンクリートの船揚場になっているが当時の漁船は砂浜に揚げられていた。砂浜の先に見える建物は上原謙、加山雄三親子がオーナーだったパシフィックホテル茅ヶ崎。冒頭でミスタードルゲが土地の買収をしていた部屋はこのホテルの一室だったと思われる。
カットが変わると場所は一転して江ノ島の東側にある集落へ移る。大半の建物は建て替わっているが現存している家も散見され風情が残る。画面左側の戸袋のあるお宅なども外壁がリフォームされているが基本的には当時のままだろう。

海野が電話をしていた干物屋は現在は食堂になっている。
海野を怪しんで近づく2人。このシークエンスの肝は会話のカットごとにロケ地が変わっていてこの干物屋の前は先の漁港に面しているという設定で江ノ島の集落と茅ヶ崎の漁港が交互に映る。
続く岩場のシーンは同じ江ノ島で撮られていた。ー続く
出典:超人バロム・1第8話「毒液魔人ナマコルゲ」よみうりテレビ/東映 1972年5月21日放送