2025年5月12日月曜日

海澤

瓢箪山の林道を走っていた敬介の前にフラフラと少年が倒れ込む。
敬介が走っていた林道は奥多摩の海澤川沿いの林道。東映作品御用達のロケ地三ツ釜の滝へと続く道である。
敬介の走っている道の左側は当時は谷になっていたが現在は埋められて道より高くなっている。
敬介の右側に見られる玉石の土留めは草の下に現在も残っている。
タケシ少年が谷から出てきた辺りは当時は沢まで車で乗り入れられるような道があったがご覧のように道より高く盛られ谷へは降りれない。後述するがこの後にタケシの話を聞いた藤兵衛が沢に着くシーンはここを下ったと思われる。左側の玉石の土留めも現存している。
出典:仮面ライダーX第17話「怖い!人間が木にされる!!」毎日放送/東映/石森プロ 1974年6月8日放送

2025年5月6日火曜日

金山ダム

 超人バロム・1第13話、劇中に登場する山北ダムは全景には黒部ダムの写真を流用、冒頭で姿を見た職員を殺すシーンは神奈川県の山北町にある内山発電所の取水口の前が使われている。また松オジがガードマンをしていたのは先の取水口の対岸にある山北発電所が使われた。その名称の通り丹沢の山北地区が使われていたがストーリー後半から場所を千葉に移す。ダムの爆破を阻止するためマッハロッドが走っていたのは鴨川有料道路、決戦のダムのシーンにはその有料道路近くにある金山ダムが使われているためである。鴨川有料道路は1990年代に入り撮影に使われた区間を迂回するルートが作られ一部が旧道化、2019年には全面無償化となっている。

1カット目は実際にはダムから離れる方向に向かっている。道路左側には当時と同じ場所に「右つづら折れあり」の標識が。
続くカットはカメラ位置を変えて同じカーブをダム方向に走っている。
マッハロッドが到着したのは金山ダムの洪水吐を渡るように掛けられた橋の上。
橋の上から右の上流側がダム湖。これは実際にダムから見た光景。
吊り橋を俯瞰するアングルは袂にあるトンネルの上から撮影されている。映像を見ると当時は土がむき出しになっているが現在の斜面はコンクリート吹付。足掛かりが無くトンネル上まで登るのに苦労した。

吊り橋を渡るマッハロッド。現在は老朽化で車両通行不可になっている。
ラストでマッハロッドが走っているのも先述の鴨川有料道路の旧道部分。
カットの最後、後方に鴨川有料道路第二隧道の扁額が確認出来る。
出典:超人バロム・1第13話「魔人タコゲルゲが子供をねらう!1972年6月25日放送 さいとうプロ・東映

2025年1月5日日曜日

生田配水池

 敬介が涼子を追っていった丘の上は先のシーンの寺尾台住宅からほど近い生田浄水場配水池。
仮面ライダー第7話でナチスの財宝の隠し場所として死神カメレオンとの決戦が撮られたのと同じ場所である。恐らく丘の上の配水池から涼子の後方に映り込む生田浄水場へ続く配管があるようで藪が途切れた部分から展望が望めた。現在は浄水場の規模が縮小され映っていた沈殿池は埋め立てられ2023年にスポーツ施設フロンタウン生田のサッカー場が作られた。
2009年撮影の同所。まだ後方の沈殿池があった。
このカットでは識別しにくいが丘の上に紅白の調圧塔が立っていたが2016年の改修工事で撤去された。
出典:仮面ライダーX 第2話「走れクルーザー!Xライダー!!」毎日放送/東映/石森プロ 1974年2月23日放送