超人バロム・1第13話、劇中に登場する山北ダムは全景には黒部ダムの写真を流用、冒頭で姿を見た職員を殺すシーンは神奈川県の山北町にある内山発電所の取水口の前が使われている。また松オジがガードマンをしていたのは先の取水口の対岸にある山北発電所が使われた。その名称の通り丹沢の山北地区が使われていたがストーリー後半から場所を千葉に移す。ダムの爆破を阻止するためマッハロッドが走っていたのは鴨川有料道路、決戦のダムのシーンにはその有料道路近くにある金山ダムが使われているためである。鴨川有料道路は1990年代に入り撮影に使われた区間を迂回するルートが作られ一部が旧道化、2019年には全面無償化となっている。
1カット目は実際にはダムから離れる方向に向かっている。道路左側には当時と同じ場所に「右つづら折れあり」の標識が。
続くカットはカメラ位置を変えて同じカーブをダム方向に走っている。
マッハロッドが到着したのは金山ダムの洪水吐を渡るように掛けられた橋の上。
橋の上から右の上流側がダム湖。これは実際にダムから見た光景。
吊り橋を俯瞰するアングルは袂にあるトンネルの上から撮影されている。映像を見ると当時は土がむき出しになっているが現在の斜面はコンクリート吹付。足掛かりが無くトンネル上まで登るのに苦労した。
吊り橋を渡るマッハロッド。現在は老朽化で車両通行不可になっている。
ラストでマッハロッドが走っているのも先述の鴨川有料道路の旧道部分。
カットの最後、後方に鴨川有料道路第二隧道の扁額が確認出来る。
出典:超人バロム・1第13話「魔人タコゲルゲが子供をねらう!1972年6月25日放送 さいとうプロ・東映